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- 「桜色の風が咲く」 ~全盲ろうの大学教授~
小谷野です。
今回は、最近感動した映画の話です。
盲ろう者として大学教授になった福島智教授の実話が映画化され、今月上映が始まりました。
盲ろう者とは、視覚と聴覚の重複障害の方をいいます。
福島智さんは、眼病から3歳で右眼、9歳で左眼を失明し、18歳のときには失聴し、全盲ろう者となりました。
しかし、困難な大学進学を果たし、現在は東京大学先端科学技術センター教授となっています。
盲ろう者が常勤の大学教授になったのは世界でもはじめてのケースだそうです。
人間は受け取る情報の8割程度は視覚から、聴覚からは1割程度受け取っていると言われます。
福島さんは視覚と聴力を失うという大難を、家族の協力、特に母の寄り添いにより、受入れて大学進学までしました。
どんな暗闇でも諦めず努力をすれば、明るい未来が見えることを実践してくれました。
光も音もない息子とのコミュケーション手段として、母令子が考案した「指点字」の手法は現在、全盲ろう者とのコミュニケーション手段として定着しています。
音を失う前に、「ヘレンケラーの男版になる」と叫んだ福島さん、本当にその生涯にわたって障害者教育、福祉の発展に尽くされています。
映画では母、令子役で小雪さんが迫真の演技をされていました。
~困難は必ず乗り越えられる、小谷野でした~