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- スポーツを日常に ~運動時間の減少~
小谷野です。
東京オリンピックでの日本のメダル数の多さは、アスリートの酷烈な努力の結果で、感服します。
国のスポーツ立国戦略である、育成プログラムの予算やその配分方法が功を奏したと評価する人もいます。
同じような例では、1996年アトランタ大会で1個だった英国の金メダルが、オリンピックの自国開催が決まった後、国を挙げたアスリート育成プログラムで、2012年ロンドン大会では金29個と世界3位まで躍進した例があります。
【子ども達の運動不足が進む】
ところで、アスリートの活躍と裏腹に、国民の運動時間が減少しています。
中学生を例にとると、スポーツ庁の全国体力・運動能力調査では、学校の体育の授業以外で「週」15分未満の運動しかしない人が、男子生徒の約3分の2、女子生徒は約4分の3という、目を疑う数値が並びます。
部活で猛烈に運動をする子どもがいる一方、大方の子ども達は運動には無縁という二極分化が進んでいるようです。
スマホ、PC、ゲームの影響が毎年大きくなっているので、運動しない子ども達は今後さらなる増加が予想されています。
【スポーツ振興への努力】
東京オリンピック開催を契機に国民の運動時間を増やしたい国の意向に加えて、民間レベルでもスポーツの振興に継続的に努力をしています。
私が役員を拝命しているユナイテッド・スポーツ財団では、子ども達が運動、スポーツに早くから関心・接点を持つように、メダリストやプロアスリートに協力いただき、イベントを全国で開催し、スポーツ人口を広げようと努力しています。
http://www.unitedsportsfoundation.org/activities/
【スポーツを日常に】
自分自身の運動時間の増加も含めて、まわりにスポーツを奨励する存在でありたいと思います。
運動をする人と運動をしない人の体力・運動能力が二極分化し、スポーツは特定の選ばれた人が職業的に行うようになると心配する人もいます。人類の運動不足が進めば、体力・運動能力が退化し、将来の体形は昔SF映画で見た頭でっかちの宇宙人みたいになるのでしょうか。
兎にも角にも、今回のオリンピック東京大会では、若年・中堅・熟年、全ての選手の方々に脱帽です。
~子どもがみんなオリンピック選手に見える、小谷野でした~