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- 基本対策を再確認 ~コロナ第3波~
小谷野です。
先週、国立国際医療研究センター、国際感染症対策室医長の忽那賢志(くしなさとし)さんから
コロナの現況について話を伺う機会がありました。
以下、話の要旨です。
・感染力が強いのは発症直前
感染させる期間は、平均で発症3日前から発症後5日間、最大で10日間程度と短いが、
感染力が最大になるのは発症直前であり、マスク対策は必須
・致死率は通常のインフルよりも明らかに高い(特に高齢者)
・再感染もある
2~3ヶ月後に再感染し、重症化しているケースもある
・第2波と今回の第3波の違い
第2波は若者中心であったが、今回はお年寄りの感染が多く、医療崩壊の可能性がある
・ワクチン
一般のインフルエンザワクチンの発症予防率は50%(それでも肺炎、脳炎などの重症化防止効果が
あるので意味がある)、90%以上の効果と発表された今回のワクチンの効用は、内容、期間、安全性の
確証までにはもう少し時間がかかる
・重症化しているときは既にウィルスが少なくレムデシベルなどの抗体系薬は効きにくい
WHOが効果無しと発表した米国製のレムデシベルは、初期のウィルス増殖時には一定の効果がある
というのが共通認識である。過剰炎症反応が起きて重症化したあとはウィルスが少なくなっており、
抗ウィルス剤であるレムデシベルの効果は小さく、抗炎症剤であるデキサメタゾン投与が標準治療となる
クラスターに関する質疑応答で、「パチンコ屋さんでクラスターの発生がないのは、大声を出すことなく
黙々と台に向かっている人が多いため、飛沫が飛ばないからではないか?」との話しがありました。
そういえば、西村経済再生大臣のツイッターには、(声を出さない)映画館ではクラスターが発生していない
のでマスク対策をしっかりして楽しんで下さいとありました。
~日々対策は、Back to the Basics ! 小谷野でした~