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2020年08月17日 / 投稿者:Iwasaki 75回目だそうです。

8月15日は75回目の終戦記念日でした。
戦争に敗けたけど、それを濁して”終わった”と伝える日です。
毎年書いていますね。

 

さて、スマーティテストを知っていますか?

 

 

これは心の理論=他人の心を推察する能力を調べるテストです。
簡単に言えば、相手の身になって考えることができるか、という単純なものですね。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スマーティテスト(日本ではマーブルチョコが使われがちです)
1.こどもにマーブルチョコの筒を見せて、中に何が入ってると思うかたずねます
2.こどもは「チョコ!」と答えます
3.そこで筒のフタを開け、実は鉛筆が入っていたことを示します
4.鉛筆を筒の中に戻し、「いまからこれをお友達の〇〇ちゃんに見せると、〇〇ちゃんは中に何が入っていると思うかな?」と質問します。

 

もし、この質問に対して子どもが「鉛筆」と答えたなら、それはその子が他人の考え=心的状態を理解できる段階に至っていないということになります。
もし他の人の心を察することができるなら正解は「チョコ」になるわけです。

 

子どもの自己認識=自分の思考のモデル化はさまざまな経験を積むことによって形成されてゆきます。
そのため、あくまで傾向としてですが3歳児では合格せず、4歳児以上は合格するという一貫性のある結果が出るそうです。

 

くわえて、実験後に「最初にこの箱を見たとき、箱を開ける前はなかに何が入っていると思っていましたか?」
と、質問すると、3歳児の過半数が「最初から鉛筆が入っていると思っていた」と答えるそうです。
3歳では自分の思考方法を客観的に把握することができないため、他の人の思考をモデル化して理解することもできません。
人の心の理論を手に入れるには高度な自己認識能力が必要になります。

 

似たようなものとして、発達障害の代表である自閉症スペクトラム症であるかどうかを診断する心理検査に“サリーとアンのテスト”があります。

1.サリーはカゴを持っています。アンは箱を持っています。
2.サリーは持っていたボールをカゴの中に入れて、部屋を出ました。
3.アンはそのボールをカゴから出し、自分の箱に入れました。
4.そこへ、サリーが帰って来ました。ボールで遊びたいと思いました。

 

サリーはカゴと箱のどちらを探すと思いますか?

 

正解は「カゴ」です。
当たり前のようなことを書きますが、サリーはアンがボールを箱に入れ替えた事実を知らないのだから、当然、自分が入れたカゴを探します。
ところが、相手の立場に立って考えることができないと「箱」と答えてしまいます。

当たり前のようでいて相手の立場に立つのは意外に難しいです。
子供だから、障害だからとバカにしてもいられない、自分の置かれている状況によっても相手の立場に対する見方は変わります。

 

なにが言いたいのかって?

 

それは、私の立場になって考えてみないとわからないかもですよね。

 

ではまた。

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