先日の台風で出張先から帰れなくなったので映画でもと「ジョーカー」観ました。
本作にも出演しているロバートデニーロの「タクシードライバー」を彷彿させる雰囲気で、映像も音楽も良く、かなりの名作ではないかと。
この映画では凶悪なジョーカー誕生の背景が描かれますが、そこには、養父による虐待、母親の精神疾患、貧困、差別、いじめ、福祉の欠如など、現代社会の課題が満載されています。これでは社会を敵視してしまうのも仕方がない、とは思いませんが可哀そうでした。
ところで、先日、児童福祉向上に資する活動を支援する財団の助成先の選考会にオブザーバーとして立ち会う機会に恵まれました。財団の認知が進まず、応募件数は未だ不十分ですが、それでも多くの方が子供たちのために様々な活動をされていることを学びました。
ある記事によれば、全国に300か所ある児童養護施設で暮らす子供は約2.5万人、その4割弱は虐待を経験し、1割は親に精神疾患があるとのことです。また、就学せず、あるいはできず、施設に入れない児童のための「自立援助ホーム」は全国に180か所あり、多くは財政基盤が不安定で支援が必要なようです。
また、本当の自立は社会に出てからが大事であり、進学せずに就職する子の7割は就職先の社員寮で生活するそうですが、その職場でトラブルになり退寮しなければならないと、収入と同時に住む場所も失ってホームレスとなり、貧困が一気に加速するのだそうです。
お手伝いしている財団が、このような問題解決の一助となるように微力ながら頑張りたいと思います。