『魂ができるだけ優れたものになるよう、ずいぶん気を遣うべきである』
―「ソクラテスの弁明」より。
さて、今年もブログを書きます。
めでたいかどうかはこちらからは判断がつきませんので、今年もよろしくお願いいたします。
ソクラテスさんは紀元前400年くらいに活動していた人です。
彼自信は何かを書き残したりはしていないみたいですが、弟子のプラトンさんがお師匠さんや、その他色々な人と対話をした記録をしっかりと書き残してくれています。
で、冒頭の一文。
「無知の知」といえば、私みたいな浅学非才な人間でも知っています。
自分が本質的なことを何も知らない、ということを知っている。
というような感じです。
ソクラテスさんは言いました。
あなたたちは金や名誉、権力のために自分が何でもわかっているような口ぶりで言うけども、私はね、自分が本質的なことを何もわかってないってこと、知っているよ?本当に大事なことは、魂ができるだけ優れたものになるように、人生に気を遣って生きることだよ。
たぶん、こんな感じです。もちろん、原文の通りではありません。原文だったらもっと伝わりません。日本語じゃありませんから。
いや本当、これだから哲学者はアレです。前にニーチェさんの話もしましたが、本当にアレですよ。
言ってることはわかりました。
よく生きよう。そうです、間違いない。
いやいや!だから!!それができないから、みんな間違えたり苦しんだりしているのじゃないのかしら。
でも、そうですね。ソクラテスさんも気を遣うべきだ、と言ってるわけですから、それが難儀だということはわかっているのだと思います。しかも「ずいぶん」と。
うーん、どうも納まりが悪いような気もしますが、言ってることはやんわりわかったのでオーケー。
とにかく、みなさんも今年一年「よく」過ごせるよう、是非とも「ずいぶんと気を遣って」がんばりましょう。
ではまた。
【参考:読まずに死ねない哲学名著50】