『あるいは理想化でしかない。
絵にも描けない美しさは、絵にも描けないし。
目にも見えない美しさは、目には見えないのだ。
それも言語の例え話になってしまうけれども、人は自分の知っている言葉でしか、現実を語れないのである。
筆舌に尽くしがたい現実であれど、言い表しようのない夢であれど、それはやっぱり、筆や舌を使って、言い表すしかないのだ。
言葉を。
尽くすしかないのだ。』
西尾維新著『憑物語』より。
電車のなかで聞くアナウンスの中に、『社内で具合の悪くなったお客様はお近くの駅の係員になんちゃらかんちゃら』みたいなのがあります。
無理しないようにという優しい気遣いですが、で、それで、何かしてくれるんですか?駅係員さん。
申しつけたら代わりに取引先にプレゼンしにいったりしてくれるんでしょうか。
意地が悪すぎますね。
とはいえ、事態を根本的に解決させるわけでもない安請け合いはしないに越したことはありません。
だいたい、ちょっと駅で休ませてもらえばなんとかなるようなレベルの体調不良なら、駅係員さんにお願いする必要なんてありません。
どうしてそういうことになっちゃうかなぁ、とも思います。
なんの話でしたっけね。
ではまた。