明日「4月29日」は「昭和の日」。昭和天皇の誕生日ですね。
そして今年は戦後70年。終戦記念日に出される安部首相の談話内容が注目されるところです。
最近「日本のいちばん長い日」という本を読みました。
1945年8月15日正午の玉音放送から遡る24時間のドキュメント。
ドラマ「24」のように1時間ごとに章立てされた物語は凄い緊迫感とともに展開されます。
純粋な気持ちから徹底抗戦のためクーデターを企てる青年将校らと、その心情を理解しつつ自らの命と引き換えにそれを治めんとした陸相の姿、混乱を鎮め収拾しえた首相の人間力に圧倒されました。
今から26年前、87歳で亡くなった昭和天皇は終戦のとき44歳。
日本国の命運を託され、「日本が全く無くなるという結果にくらべて、少しでも種子が残りさえすればさらにまた復興という光明も考えられる。」との想いで、国民のために無条件降伏の受入れを決断され、自らラジオで語りかけられた際の悲痛さは計り知れません。。。
同じ年齢となった私としては、そのように授かった平和を子供たち、そのまた子供たちの世代まで続けさせていきたい一心です。
そのためには歴史を学び伝えることも必要であると、昨日付の日経新聞の「戦後70年を考える」というコラムにて、池上彰氏が元ドイツ大統領が演説で用いた次の言葉を紹介して語っています。
「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」と。歴史はやはり学ばないといけませんね。
「日本のいちばん長い日」は1965年に映画化されていますが、公開年に、昭和天皇も家族とご一緒にこの映画を鑑賞されたそうです。どのような想いでスクリーンを見つめられたのでしょうか。。。
ちなみに、このとき昭和天皇を演じたのは、昨年アナ雪の吹き替えで話題となった松たか子さんのお爺さんでした。70年後にアメリカ制作のアニメ映画で日本の子供たちが大喜びする姿を、当時の方々が目にすることができたら、ほっと安心して頂けるのかどうか。。。
ところで、映画は今年リメイク版が公開予定だそうです。
家族を誘っても渋られそうですが、是非見てみようかと思います。
「過去に目を開き、現在を見極められるように」なりたしです。
お読み頂き有難うございました。