今回の原発事故について元原子力研究者で経営コンサルタントとして有名な大前研一氏の解説がネットで話題になっています。私も大学生の頃からファンです。
氏曰く、日本の原発を輸出するのはもう諦めた方がいいだろう、と。
しかし、今年の1月に上梓された氏の著書「お金の流れが変わった!」(元々は「VOICE 」2009年5月号に掲載されたもののよう。)では、原発は日本の有力な輸出産業であり、これをもっと売り込むために、首都圏近郊に原発をつくって安全性をアピールすべきだ、と主張されています。
今、同じことをいっても誰も納得できない状況になってしまっていますね。2007年の新潟の地震の際、柏崎刈羽原発では無事制御装置が作動し事故にならなかったので自信を深めていたらしいです。それだけ、今回の事故は、まったく想定外の事態なんですね。
どんなに明晰な人でも、未来を予測するのは不可能なのですね。やっぱり。