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2011年01月16日 / 投稿者:Hasegawa シンクロニシティ

先週金曜日、ある懇親会の帰り道、信濃町でみかけたカレー屋さんにふらりと入った。

カウンターに変わった題名の本が置いてあり、何気なくその本を手にとりテーブルにつき、チキンカレーを注文したあと、その本を読み始めた。お店のマスター曰く、著者はお客さんとのこと。内容は著者の自伝的なものらしい。

注文したカレーがでてきた。旨い。食べながら、さらに読み進めた。この本面白い。読みふけって10分くらいすると、新しいお客さんが入ってきた。こちらをみるなり、「ありがとう。僕の本を読んでくれて。」と関西人の笑顔とイントネーションで声をかけてくれた。著者本人だった。物真似をしていたら本人が登場した感じ。いや、ちょっと違う。

彼はカウンターに座り、マスターと親しげに話しはじめた。ちょっとした偶然に、少し驚きつつ、その先を読もうとしても本に集中できなくなっていた。本人がそばにいるのだから。

カレーを食べ終えた。仕事が溜まっている。時間は夜の9時を回っているが事務所に戻らなければ。カレーの勘定を済ますためカウンターに向かった。そのついでに、その人に声をかけてみた。

お店にきたのは1ヵ月ぶりで、自分がもっている本の在庫がなくなったので、カレー屋近くにあるコンビニに本を買いに来たのだという。そのコンビニの店長が好意で数冊置いてくれているらしく、すぐに本を手に入れるには、そこまで来る必要があったとのこと。その帰りがけに、ここに寄ったらしい。カレーは食べずにハイボールを注文していた。

何かの縁を感じ、本の続きも読みたかったので、その人が持っていた3冊のうち1冊を譲ってもらうおうと思った。一瞬くれようという素振りを感じたけれど、悪いので買いますよといい、本の定価1500円だったのでそれを渡すと、ほんなら消費税の75円もといわれた。関西人の笑顔だった。

少しのつもりで話しかけたのが、気がつくとビールを注文し、話に惹き込まれた。帰ったのはお店の閉店時刻を過ぎた11時半。2時間以上話し続けた。というよりも聞き続けた(カレー屋さん、スミマセンでした)。

しかし、世の中にはまだまだ 面白い人がいるものだ!

そういえば、来週と再来週の金曜日、二子玉川で無料セミナーの講師をやるそう。都合があえばいってみたいと思った。

帰りがけに本にサインしてもらった。「夢」と書かれていた。あまり字は上手じゃないよう(僕はもっと下手ですけど)。でも、その文字に心を少し揺り動かされた気も。

因みに本の題名は「サリンとおはぎ」。著者のお名前は、“さかはらあつし”さんです。

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