前々回のブログで紹介した山口周さんの本に、
イノベーションの起こる組織は上下間の風通しがいい
ことが研究により明らかとの一節がありました。
「若い人が、偉い人に対して平気で反論できる」組織で
イノベーションが起こりやすいとはいえ、その程度は、
民族間で大きな差があることも判っているそうです。
上位を占めるのは、ほぼ全てプロテスタントとユダヤ教国。
その後で仏教、儒教、ヒンズー教の国が続き、
その後にイスラム教、最後にカトリックの国が続くとか。
日本では仏教徒が多いと思いますが、
その中でもプロテスタント的な人もいれば、
カトリック的な人もいるでしょう。
反論して良いかは、
相手の思考様式を理解しておく必要がありますね。
一方、カタールW杯日本代表GKだった権田選手の本では、
「どんな監督の求めにも絶対にノーと言わない」とのこと。
監督の指示に逆らえば、起用されなくなるだけなので、
「できません」とはいわないようしていると。
とはいえ、明らかに無茶なタスクを求められることもあり、
そういうときは、口で説明するより、その通りやったとき、
実際に起こった現象で理解してもらおうと考えるそうです。
クロス対応でニアにDFを置かないように指示されたものの、
1試合で問題点に気付いてくれ、次から元に戻したとか。
しかし、そのやり方だと実際に懸念した結果になったとき、
取返しがつくかどうか、悩ましいところですね。