数年前から、美容院でタブレットを渡されるようになりました。
今では当たり前かもしれませんが、当時はここにも電子化の波がやってきたのだな、と感慨深く思ったものです。
来店時に渡される雑誌で、自分がどんな年代・系統に見られているか判断できたので、そこは少し残念ですが、電子では選べる種類が格段に増え、とても便利になりました。
冊子では今まで扱いのなかったインテリア・建築系の雑誌も豊富になったため毎回チェックしているのですが、そこで素敵な商材と出会ってしまいました。
木製の縦型ブラインドです…!!
写真の施工事例は木そのもの色を生かしていますが、私が見たブラインドはもう1枚の写真のような色で仕上げされており、深い青のブラインドが素敵な部屋の写真でした。
カーテン以外にもこんな素敵な選択肢があるのだな、とすぐさまチェックしたメーカーのHPを見ながらうきうきしていました。
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さて、これで終わるとただの木製品が好きな人なので、木質化についてのお話をします。
木質化とは、内装を木材メインで設計したり、家具や什器などに木材を利用したりすることを言います。
木質化の良さはたくさんあるのですが、夏場ということもあり、今回は熱伝導率についてご説明します。
熱伝導率とは、物資の熱の伝わりやすさが示された値のことです。
複数の物質間において温度差がある時、温度の高い部分から低い部分へと熱の移動現象が生じます。
冬場、鉄やコンクリートに触るとヒンヤリと冷たさを感じますよね。
あれは熱伝導率が高いため、自分の熱を奪われてそう感じるのです。
逆に、夏場の鉄やコンクリートは熱が伝わりやすいために、炎天下にあるものなどはとても触ることのできない熱さになってしまいます。
この移動の起こりやすさ、逃げやすさが熱伝導率として表されます。
グラフで示したように、物質によって熱伝導率はかなりの差があります。
木、コンクリート、鉄の熱伝導率を比べると、木はコンクリートの12分の1、鉄の483分の1しかありません。
熱伝導率が小さいほど断熱性(熱を伝えにくい性質)に優れているので、木は優れた断熱材であるといえます。
夏は暑さ、冬は寒さを伝えづらいため、木製品を周りに取り入れることで、冬暖かく夏涼しい空間を作ることができます。
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このように、木製品には良さがたくさんあります。
趣味と実益を兼ねて、少しずつご紹介していけたらと思います!
(写真参考:ナニックHP )