文藝春秋の「目覚めよ!日本101の提言」という特集を読んだところ、
ベンチャー型事業承継を提唱する団体の代表の方の記事が興味を惹きました。
数百という事例を見る中で、何代にも渡り事業承継をしてきた老舗企業と歴史の浅い企業とでは「時間軸の捉え方」が違うとのことです。
かつて、海外のファミリー企業の経営者と後継者が日本の事業承継文化を学ぶ研修ツアーのアテンドを務めた際のエピソードが紹介されていました。
タイからの参加者が、見学先のある老舗企業の4代目に、
「経営判断をする上で何に気を付けていますか」と訊ねたところ、
「こういう道は選ばない、という物差しならあります」といってホワイトボードに次のように書かれたそうです。
“Only for money, Only for me, Only for now.”
(儲かりさえすれば、自社だけよければ、今だけよければ、いいという選択はしない)
すると参加者一同は「これが日本の会社だ!」とどよめいて、ホワイトボードを撮影し始めたとのこと。
会社経営には「時間軸」の感覚が大切だと改めて思いました。