今年の節分は1897年以来124年ぶりに1日早い2月2日だそうですね。
どうしてかというと、”うるう年”があるからです。
はい、一件落着。
はい、えーとですね、1年の長さは正確には365.2422日。ざっくり0.25日毎年余分になります。なので、4年に一度1日増やしてちょうどいい感じになります。
でも、0.25日じゃなくて、本当は0.2422日じゃないですか。なので、この端数を調整するために400年に3回うるう年にしない年を作らないといけないんですって。
なにそれ、理屈はわかるけど全然すっと入ってこない。
で、ここからですよ、こうやって微妙な修正を繰り返していくと、124年に1度、立春とかの暦が1日ズレちゃうんですって。急にアバウトですけど。
前回ズレたときに生きていた人なんて基本的に残っていないわけですよね。いったい誰が確認してくれたんでしょうか。
そもそも、というか節分は年に4回あるのに春の節分だけやたら取り立てられていますよね。
なんですか?ひいきですかね?で、今年の恵方はどっちですか?南南東ですか?
はい、それ間違っています。
古代中国において、方角は東西南北ではなく十二支のモチーフでネズミを北において、右回りに30度ずつ回転した角度に十二支を配置して、これに加えて艮(ウシトラ)や巽(タツミ)といったそれぞれのモチーフの中間も包囲に加わった24方向が用いられていました。
東西南北をその中間とさらにその中間で隔てた16方向では規格が違っています。16方向の場合、北と北北東の間は22.5度。これに対して”ネ”の方角とネウシの方角の間は15度です。これが間違いが生まれる原因です。
さて、恵方にもルールがあって24方向のうち4つしか恵方となることができません。大きく3つのルールがあるのですが、興味がある人だけ調べたらいいと思います。
恵方になることができるのは、「北より15度左」「東より15度左」「南より15度左」「西より15度左」の4つです。
今年の恵方は「南より15度左」です。「南南東」だと7.5度行き過ぎになるので、南南東を見てからちょっと目線を右へ向け、そこを正面にするくらいのテンションで7.5度ずらしておくのが正解です。
仕方がないです。海外の風習を取り込んで、それをちょっと間違った形に拡散していくのは日本の古くからの習わしです。
だからって、海外から持ってきた習わしをナンセンスだなんて言うのはお門違いも甚だしいことです。
前述のとおり、日本は古来から多神教の国で複数の宗教を受け入れて、全部が全部適当にぶつかり合わないようにいいように取り込んできた国です。
クリスマスもそう、ハロウィンもそう。お正月には初詣に行くし、別の神様に祈りをささげることもあります。
そういう節操のない人が暮らす、節操のない国だからこそ、何事もいいように解釈して。
各々が、楽しく過ごせればいいと思うんですよ。
ではまた。