代表 小谷野幹雄のブログ

2020年01月30日歌詞・台詞がない舞踊芸術~キエフ・バレエ団が長期滞在~

小谷野です。

 

最近のマイテーマであるバレエの話です。
毎年、年末年始に日本に長期滞在してくれるウクライナのキエフ・バレエ団の演技を観に行きました。

 

年末にはクリスマスシーズンの定番『くるみ割り人形』、年が明けてからは『白鳥の湖』全3幕でした。

踊りの技術だけでなく、ピットのオーケストラの音も、また舞台道具も荘厳でした。
ウクライナ航空の撃墜事件直後にも拘わらず、ダンサーの表情に曇りはなく、

プロの演技を拝見させてもらいました。

昨年マリインスキー劇場で拝見した『ジゼル』で主演を務めていた、

トップスターのオレシア・ノヴィコワさんのオデット姫(『白鳥の湖』の主役)も

観ることができました。優美さ、キレの良さは健在でした。

 

(バレエの歴史)にわか勉強より
バレエの発祥は14世紀ルネッサンス期イタリアで、16世紀のフランスで花咲いた舞台舞踊のようです。

しかしフランス革命後、舞台は宮廷から劇場へ移動し、19世紀に入ってからは

印象派画家エドガー・ドガの作品にも出てくるように、

貧しく身分の低いダンサー達には生活のためにパトロンが必要で、

低俗化して衰退したと言われています。

一方ロシアでは、宮廷バレエから独自の技法を開発し、クラシック・バレエ、

古典の定番を確立し発展を続けたそうです。
 

(バレエとスポーツ)
フィギュアスケートの日本代表選手から、床の舞台か氷上かの違いはあるが、

舞踏で美を表現するのはバレエと同じで、音楽、踊りの技術、

表現力もバレエから導入している技法が多いと聞きました。

体操選手の多くもバレエ的技法を取り入れているようです。

海外では体操選手がバレエ・ダンサーになるケースも少なくないようです。

 

 

(クラシック・バレエとモダン・バレエ)
チャイコフスキー作曲作品に代表される古典だけでなく、
現代バレエも進化しているようです。
昨年の夏は、文京区シビックセンターにフランスのオペラ座のバレエダンサー

トップ8が来るというので足を運びました。

演目は古典ではなく近代作品が中心で新鮮でした。
日本の歌舞伎界で言うと、古典に挑戦して生まれたスーパー歌舞伎の分野でしょうか。
何よりも、バレエは歌詞や台詞がない舞踊なので分かりやすいのです。

 

~ 飛んで飛んで、回って回って・・・
歌(夢想花)だけにしておこう、小谷野でした~

 

『夢想花(むそうばな)』:円広志(まどかひろし)さんのヒット曲(1978年)

 

PAGETOP

お問い合わせ