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- ネットが駆逐する業界~小売業の改革現場~
小谷野です。
ネット社会への移行スピードが早く、様々な業界が四苦八苦しています。
金融に続いて今回は小売業です。
先月、米国の高級百貨店チェーン、バーニーズ・ニューヨークの破産申請が行われました。
全米22店舗のうち15店舗を閉鎖するようです。
日本国内においても、百貨店の閉店ドミノが続いており、
100万人都市においても百貨店業が成り立たなくなったと言われています。
日経新聞の報道では、米国のショッピングモールの4分の1が2022年までの3年で消滅するとありました。
アマゾンなどのEC勢力の拡大で、商業施設が次々とデッド(死)・モールになり治安が悪化しているようです。
(小売業の店舗改革は試行錯誤)
そこそこ何でもある総合店が苦戦している現実から、試行錯誤が続いています。
[1]専門特化型
特定分野、特定テーマに絞って圧倒的な品揃えをする。
[2]ショールーム型
売らない店舗といわれ、サンプル商品とQRコードを掲げ、
自社の通販サイトに誘導する。商品を実店舗で下見して、
ネットで購入する人達への対応。
[3]ジャングル型
種々雑多商品の陳列で、特別な購入目的がない人が来店しても何かを発見する
ワクワク感溢れる店舗。また最近は、ドラッグストアでも薬を買う人よりも、
飲料、食料品、雑貨品を買う人の方が多いようです。
(顧客との関係)ドライからウェットへ
店舗という箱をつくり、商品を並べておけば人が買っていくという、
店と顧客の希薄(ドライ)な関係では、ネット上の無限とも言える品揃えに太刀打ちができないようです。
来店客との進んだコミュニケーションから顧客の組織化、
購買データ分析によるワントゥワンマーケティングまで、緊密な(ウェット)関係構築を試行している
企業が増えています。
(現場の役割変化)
現場の正社員の仕事は、棚に商品を並べる仕事から、訪問顧客とのコミュニケーション、
提案型販売、自社のECサイトへの誘導へと大きく変わろうとしています。
~ 我が家の関係はウェット、ドライ? 小谷野でした ~