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- 七月大歌舞伎~早口言葉と健康・美容~
小谷野です。
7月の歌舞伎座は大賑わいです。昼夜チケットは完売で、時おり戻されたチケットを
松竹がWEB上に放出する瞬間を狙ってゲームのような争奪戦となっています。
TVでも度々取り上げられていますが、昼の部最大のお目当ては
6才の堀越勧玄君(来年5月に市川新之助襲名予定)が、市川宗家のお家芸、
歌舞伎十八番「外郎売(ういろううり)」で、早口言葉を努めること。
夜の部は22時近くまで出ずっぱりの市川海老蔵さんの熱演でしょう。
「武具(ブグ)、馬具(バグ)、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ。
合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ・・・お茶立ちょ茶立ちょ、
ちゃっと立ちょ茶立ちょ、青竹茶筅でお茶ちゃと立ちょ・・・
6才の勧玄君が3分以上も続く、長い長い早口ゼリフを立て板に水のスピードで
無事言い切ると場内は拍手喝采でした。
ちなみに演目「外郎売(ういろううり」の外郎とは、
名古屋の青柳ういろうのようなお菓子のことではなく、
仁丹が大粒になったのような、万能薬のことを言います。
600年以上も続く東海道名物で、小田原の外郎家でしか購入できないようです。
喉や口内がすっきりして、饒舌になることを売りにして、
早口言葉がすらすら言えることをセールマンが自ら示す役を勧玄君が努めました。
饒舌になると女性を口説くことができると勘違いして買う者も現れる
コミカルなシーンから、敵討ちの約束まで早い話の展開が続いていきます。
ところで、早口言葉のようなトレーニングは、
認知症防止のための脳の活性化だけでなく、舌を有るべき位置に納め、
雑菌を減少させ風邪を引く回数を減らしたり、口臭を減らしたり、
またまた肺活量・呼吸の練習になり、表情筋を鍛えるのでシワが減り、
顔痩せダイエットとしても活用されているなど、
健康や美容と深い関わりがあるようです。
すぐに思い浮かぶ早口言葉は
・東京特許許可局(とうきょう とっきょ きょかきょく)
・老若男女(ろうにゃくなんにょ)
・青巻紙赤巻紙黄巻紙(あおまきがみ あかまきがみ きまきがみ)
・生麦生米生卵(なまごめ なまむぎ なまたまご)
・隣の客はよく柿食う客だ(となりの きゃくは よく かきくう きゃくだ)
・・・将来、人間ドッグメニューや運転免許の更新試験に、
「早口言葉」が導入されるかもしれませんね。
~ 黄杭、赤杭、白杭、超えたの合わせて4打罰(ゴルフ)、小谷野でした ~