代表 小谷野幹雄のブログ

2012年03月01日金融詐欺は繰り返される~AIJ事件の教訓~

2000億円の企業年金が消滅したようです。

 

08年には元ナスダック会長マドフの5兆円詐欺事件、99年にはアームストロングのプリンストン債で

日本投資家は1200億円詐取されました。

 

 

金融詐欺事件は繰り返されています。

これは、金融の世界では最も重要なはずである「信用」の確証を得るのが

極めて難しいことを物語っています。

 

 

以下は、私が被害者救済のためにNYでの訴訟まで深く関わったプリンストン債事件をはじめ、

数々の相談事件からの教訓です。

 

 

1.有名な企業が投資しているからと安心しない
投資者名簿は何の信用担保にもならない。

 

 

2.提示される資料が真実と思わない
印刷された活字の内容は真実と受け取る人が多い。
記載住所に会社が実在しないケースまである。

 

 

3.運用会社の役員・従業員の調査をする
役員・従業員の過去の経済犯歴がネット検索で容易に分かるケースもある。

 

 

4.運用成果のプレゼンに感銘しない
財務のプロほど、専門的説明が理解できて感銘を受けるが、
「さかのぼって」話を創っているかは疑わない。

 

 

5.第三者の監査を求める
第三者の証明無くしては、運用状況や運用残高は
何ら担保されていないとの認識がない。

 

~ AIJ事件が氷山の一角であったら・・・・ ゾッとする小谷野でした ~

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