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- ランキングの矛盾~集計基準は無数~
小谷野です。
日本人として落胆と発憤の1週間です。
先週は、英国教育専門誌Times Higher Educationにおいて世界大学ランキングが発表されました。
東京大学が23位から42位と大きく順位を下げ、
アジア諸国の中でもシンガポールや中国の大学にも抜かれて、
アジア首位から転落というショッキングな結果でした。
しかし今週はノーベル賞の生理医学、物理学と日本人受賞者が相次ぎ、
大和魂が高揚しています。
ところで、ランキングは誤解を招くものも少なくありません。
命にかかわるものでいうと、病院ランキングは、
手術数や症例数の多さが順位の根拠となっているものが多く、
重要な術後の生存率(非公表)等は根拠となっていません。
術後患者の死亡率が異常に高い問題病院が、手術の数が多いという理由で
上位にランキングされたりします。
経営の観点では、「ランキング」見出しは、雑誌部数を増やす、
TV視聴率を上げる等商品の販売促進に重要なマーケティングのキーワードですが、
統計方法は無数にあるので、受け取る側はその基準の理解が重要です。