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- 栗山ノート2 ~WBC優勝監督の采配~
小谷野です。
2023年上半期において日本中を沸かせた最大のスポーツイベントは、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではないでしょうか。
日本は14年ぶり3回目の優勝を遂げました。
日本対アメリカの決勝戦は世帯視聴率が40%を超えていたそうです。
その日本チームを率いたのが元日本ハムファイターズ監督の栗山英樹さんでした。
彼の出版物が本屋を賑わせています。
2023年7月に発売された「栗山ノート2」も、WBC前に発行された「栗山ノート」も、現在ベストセラーのようです。
「栗山ノート2」は、WBCの本戦の戦いを振り返りながら、その時々の判断のよりどころとなった先人・賢人・偉人の格言を引用し、優勝までの道のりを綴っています。
その中から印象に残った項目です。
・「あいさつは自分から」
新たに招集したWBCメンバーへは自ら先にあいさつをおこなうことを心がけ、自分だけでは何もできない認識から、多くの人の協力を得るための一歩を踏み出した。
哲学者、森信三氏の言葉、「年下のひとへの挨拶も自分から先に」を思い出し、実行していたそうです。
・「タイミングで受けとめかたは変わる」
同じ事を伝えるにも、タイミングが重要。
クリスマスイブを選んで、代表に選ばれた選手に、手紙・メール、球団を通した間接的な伝え方では無く、ひとりひとり、肉声の電話で伝え、選手毎に期待していることを伝えたそうです。
・「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ(中国の文人、蘇洵)」
WBCチームではキャプテンを設けず、ひとりひとりがキャプテン意識を持ち、全員が勝利のために行動し、引っ張っていく体制とした。
・「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし(平戸藩の剣術書)」
敗戦には必ず理由があるので、準備の大切さをこの言葉から読み取った。
・「不自由を常と思えば不足なし。心に望み起こらば困窮したるときを思ひ出すべし(徳川家康)」
足りないことを嘆くと、深い淵に沈む。
足りないことを受け入れれば、嫉妬や羨望も無く、選択肢は多くなくても勝ち方を考える。
~9月のラグビーワールカップも期待、小谷野でした~