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- イグ・ノーベル賞2022 ~世にも奇妙な大研究~
小谷野です。
ばかばかしいけれど、考えさせられる、裏ノーベル賞ともいわれるイグ・ノーベル賞2022年の発表が今月ありました。
各賞の紹介です。
(物理学賞)「子ガモが泳ぐときに組む隊列の理解」
子ガモが親ガモの後ろで隊列を組んで泳ぐ時、先頭の親ガモが作る波によって1羽目の子ガモが最も恩恵を受けて泳ぎやすくなるそうです。
これは、巨大な貨物船1隻を動かすより大型船に小さな船をけん引する隊列をつくれば少ない燃料で荷物を運べる可能性を示唆しています。
(エンジニアリング賞)「人が最も効率的に指を使ってドアノブを回す方法の発見」
千葉工業大学の松崎教授チームの発見で、使う指が2本から3本に変わる円の直径は10から11ミリ、3本目からは4本は23から26ミリ・・・
回転操作機器の形状デザインに役立てることができるようです。
日本人の受賞は16年連続です。
この他にも、ユニークな研究が溢れていました。
(薬学賞)「化学療法を受けるときにアイスクリームをなめると副作用が抑えられる研究」
(応用心臓学賞)「最初のデートで互いに魅力を感じているかどうかは、鼓動が同期するかで判定できることの発見」
動悸が同期すれば恋に落ちる?
(経済学賞)「なぜ最も才能がある人ではなくて、最も幸運な人が成功する事が多いのかを数学的に説明した研究」
(平和賞)「ゴシップ好きがいつ本当の事を言い、いつ嘘をつくべきかを判断するためのアルゴリズム(計算方法)の開発」
(美術史賞)「古代マヤの土器に描かれた浣腸儀式への学術的アプローチ」
(安全工学賞)「衝突試験用にダミーのヘラジカを開発したこと」
(生物学賞)「便秘がサソリの交配に影響を与えるかどうか、またどのように影響するか」
(文学賞)「法律文書の理解を不必要に困難にしている原因の分析」
*イグ・ノーベル(Ig Nobel)とは、ignoble(下品、不名誉)とノーベル賞をかけています。
~激笑賞、小谷野でした~