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- 超加速アフリカ経済 ~大きい、若い、先端技術~
小谷野です。
アフリカ経済の成長が急加速しているようです。
30年前、個人旅行でナイロビに着き、情報収集の為に日本大使館に電話をすると、
「治安が悪いのですぐに帰りなさい」と、助言されました。
「レンタカーは絶対に止めなさい」と、忠告を受けたので、現地で運転手と料理人を雇い、ケニア、タンザニアをサファリしました。
その後、ケニアとタンザニアに置かれたアメリカ大使館の同時爆破事件が発生しました。このように、かつてのアフリカのイメージは治安の悪さ、内戦、飢餓、貧困でしたが、現在は異なるようです。
アジア・アフリカのスペシャリスト、椿進さんの「超加速経済アフリカ(2021.6東洋経済新報社)」はLEAPFROG(蛙跳び)で成長するアフリカビジネスに関する書籍です。
<現在のアフリカの特徴>
1.アフリカは大きくて、若い
0歳から順にならべた中間年齢は日本が48.8歳、アフリカ全土では19.7歳で、生産年齢人口比も圧倒的に高く、面積は日本の80倍、インドの10倍と広い。
1.アフリカは豊かになっている
現在は、中間層の増加、富裕層の登場まで、所得の伸びは著しい。
1.アフリカは先端技術が浸透している(銀行がないのにフルバンキング)
ケニアでは成人の9割が「M-PESA」と呼ばれる電子マネーを使用しており、「M-PESA」での取引額はGDPの半分の水準と大きく、銀行口座を持っている人は少ない。
モバイルマネー機能だけでなく、預金やローンまで組むことが可能で、フルバンキングが、銀行なしで実現している。
<AI診療やドローンの発達>
ルワンダでは、病院が少ないこともあり英国ベンチャーのAI診療システムが発達している。
また、米国ベンチャー企業が、ドローンで血液を15分以内に配送する仕組みを構築している。何れの企業もユニコーン(企業評価10億ドル以上のベンチャー企業)に成長している。
1.アフリカは巨大市場である
化粧品会社、家電会社など売上げが数兆円の規模になっているグローバル企業も増えてきた。
<アフリカ進出の4パターン>
1. 資源等の獲得の場として
2. 将来の有望市場として
3. 生産拠点(アジアモデル)として
4. 新たなビジネスモデルの発端と実証の場として
余談ですが、ナイロビのレストラン『タマリンド』(現存)は、食事のおいしさとサービスの良さが世界トップレベル(私見)で、王様になった気分が味わえます。
~野生動物をまた見たい、小谷野でした~
(キリマンジャロと象の群れ)