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- 評価は歴史が証明する~オペラ、ジャンヌ・ダルクを見て~
小谷野です。
松本サイトウ・キネンフェスティバルに行ってきました。
体調不良の小澤征爾さんは、今年はタクトを振らずに監督に徹しておられました。
観劇したのは、オペラ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」。
ジャンヌは英仏100年戦争時代のフランス軍救世主ですが、
最後は宗教裁判で火あぶりとなりました。19歳の少女でした。
フランスを救おうという志のまっすぐな少女は、妥協的平和を求め出した人たちには、
邪魔になっていきます。
しかし彼女の死後、宗教裁判はやり直され、彼女は聖人となりました。
このオペラの裁判シーンを見ていて感じるのは、現在の判断、
現在の正義が正しいかどうかはその時点でわからないことが多いということです。
社運を賭けた、時の経営者の判断はその当時、周囲の猛反対を受けていることが多いですね。