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- 号泣!十八代・中村勘三郎~日本のアイデンティティ~
小谷野です。
今週の「のびよう会・望年会」に多くの方にご来場賜り、深く感謝申し上げます。
世界無形文化遺産である「能・歌舞伎・文楽」を1時間という短時間で垣間見る
無茶な企画でしたが、講師の中村暁氏の卓越した話力により、
その後感謝のメールを沢山頂きました。
海外でよく日本人のアイデンティティはと聞かれます。
他国の人々は信仰する宗教から語ることが多いのですが、八百万(やおよろず)の神信仰の
日本人は、言葉に詰まることが多いのが実情です。
真のグローバル化のためには、まず日本の伝統を知ることからと、
今回の企画となりました。
ところで、海外留学中に米国人クラスメイトから日本の歌舞伎について質問や
意見を求められて何も答えられなかった悔しさから、帰国後すぐに足を運んだのが
中村勘三郎のコクーン歌舞伎でした。
名実ともに歌舞伎のみならず演劇界の頂点にいた十八代の訃報は、
こみ上げるものがありました。
今年3月に浅草(旧猿若町)の平成中村座で長男勘九郎の襲名披露公演で見た勘三郎が
最後となりました。
歌舞伎界は、事業承継が最も成功している業界です。
将来の十九代・中村勘三郎(長男勘九郎)に期待したいと思います。