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- 船頭多くして船山に登る~お山の大将ひとり~
小谷野です。
船頭多くして・・・の意味は、指図する人が多く、方針の統一を諮ることができずに物事が見当違いの方向に進んでしまうことを言います。
最近遭遇したケースから、
・ベンチャー企業の創業メンバー3名で(ほぼ)均等出資したケース。
実質的なリーダーは一人で、銀行の借入保証もその代表者一人が
行っていましたが、他の2人と意見対立して取締役会で社長解任、
株主総会で取締役も解任され、会社借入の個人債務保証は残りました。
・大企業が3分の1ずつ出資して設立した会社
意志決定に時間がかかるので臨機応変の対応ができずに失敗したケース。
当該事業が安定的かつ順風の環境ならば問題が無かったのでしょう。
・同規模の専門家3名が意気投合して、新たな統合組織をスタートさせたが、
あえなく空中分解して元の3つの組織に戻ったケース。
3人寄れば文殊の知恵を実践して欲しかった事例です。
・会社の相続で、2人の兄弟が株式を50%ずつ引き継いだケース。
喧嘩を始めた兄弟により、会社が何も決められず、
株主総会決議無効の訴えを双方繰り返し、会社が倒産した事例です。
ガバナンス理論ではタブーの言葉ですが、「ワンマン」、「お山の大将ひとり」が必要と感じた事例でした。
ところで、芸能人の離婚記者会見で、気の強そうな女優さんが、離婚理由として「家に船頭は2人はいらない」とコメントしていました。