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- 円安に関するアンケート ~輸出大国から輸入大国に~
小谷野です。
円安で大変という話を、あちらこちらで聞きます。
海外旅行をする人たちが、物価が高くて大変というのは予想がつきますが、企業経営に関わる人たちから多く聞こえてきます。
難しい指標を使った円安分析は、専門のエコノミストの方々にお願いして、小谷野税理士法人は今回、経営に携わる500人の方々への円安に関するアンケートを実施しました。
当法人が実施したアンケート結果は自由にリンクを張ってお使いください。
許可は不要です。
<企業経営者/役員500人に聞きました>
図表グラフで見る場合はリンク先をクリックしてください。
https://www.koyano-cpa.gr.jp/archives/news/16187
Q1 為替レートに関する質問です。あなたは1ドル何円から円安だと感じますか?
A:130円台前半から円安と感じる人が圧倒的に多い結果でした。
120円台で円安と感じる経営者の方もいらっしゃいました。
Q2 2024年末の為替レートを予想してください。
A:半数以上の方が146円~160円を予想しています。
Q3:円安はあなたにとってプラスですか?それともマイナスですか?
A:マイナスと答える人が、プラスと答える人の5倍超という結果となりました。
Q4:円安に対して価格転嫁ができましたか?
A:あまり出来ていない、出来ていない、が多数を占め、価格転嫁は進んでいないようです。
この円安を起因とした資材高、さらに賃金上昇もあり、イノベーションによる生産性向上は切迫した経営課題となっているようです。
ところで、輸出大国ニッポンと言われた時代は、円安は悪いことではなく、企業業績を押し上げる好材料でありましたが、今回のアンケートからもわかるように、今は昔の話のようです。
貿易統計を見ても、14兆円(1986年)もあった日本の輸出超過額は、20兆円(2022年)を超える輸入超過額になっています。
~モノづくり大国へ復活! 小谷野でした~