- HOME
- 代表 小谷野幹雄のブログ
- 台湾のコロナ戦 ~国会議員に読ませたい書籍~
小谷野です。
私の長年の友人が、「台湾のコロナ戦 ~国会議員に読ませたい~」(産経新聞出版2020.8 藤重太著)を出版しました。
友人は千葉県の高校卒業後、台湾大学の国際貿易学部を卒業し、台湾関与歴34年、語学はもとより
台湾人脈も卓越しており、現在TVでも引っ張りだこのようです。
人口2400万人の日本と同じ島国ですが、感染者累計数は少なく、市中感染者ゼロが半年以上も続いており、
台湾国内の飲食店の賑わいなど、最近は日常を取り戻している報道をよく見ます。
以下、要点です。
1.台湾の大臣は担当分野の専門家が就任し、国会議員でない人の方が多い
今回の防疫ヒーローとなった厚生大臣も国会議員では無く医療のプロでした。
日本では素人大臣、与党の花道ポストなどと揶揄されます。
1.マスク国家隊
ITを駆使したマスク・マップ(どこで買えるか)や全国民への割当体制の確立
マスクの輸出禁止・生産体制の確立宣言など早期対応による国民への安心感
1.情報戦を制する
デマへの対応の早さ、厳重な処罰
・トイレットペーパー不足のデマには、政府がデマ否定と「おしりはひとつだけ」発信で情報戦を制した
・倫理欠如のコロナ拡散行動をする個人には厳罰、と大臣が記者会見
1.2003年のSARS悲劇から学んだことが大きかった
日本では死者がなく、パニックにはならなかったSARSですが、台湾は初動のまずさ、
情報の隠蔽などによって、多くの感染者と死者を出した苦い経験があります。
病院こそが感染の危険な場所になる、感染者専門病院の指定、隔離病棟や陰圧室の増加、
初期診断の精度を上げるなど、2011年には感染症対策の詳細なプログラムができあがっていたようです。
~待ち遠しい鎖国解除、小谷野でした~