はじめに
国税庁が毎年年末に公表している相続税の税務調査の調査状況について、過去5年分まとめたものを紹介します。
1.直近5年間の調査状況について
以下の表は令和元年から令和5年までの相続税の調査状況です。
申告書の提出があった納税者に対して実施される「実地調査」と電話や税務署での面談による「簡易な接触」の他、本来申告義務があるであろう納税者に対して実施される「無申告事案に対する実地調査」について、それぞれ調査結果の状況を公表しています。
相続税の実地調査事績
(出典:国税庁)
簡易な接触の事績
(出典:国税庁)
無申告事案に対する実地調査事績
(出典:国税庁)
2.直近5年間の申告漏れ相続財産の金額推移
以下の表は令和元年から令和5年までの申告漏れ相続財産の金額推移です。
全ての年において「その他」の項目が1位となっています。
申告漏れ相続財産の金額推移
(出典:国税庁)
おわりに
相続税の調査結果、簡易な接触を除くと非違(=修正申告)割合が80%超と非常に高くなっていることが確認できます。
申告漏れ財産の1位が毎年「その他」となっており、納税者は的確に相続財産を把握する必要があります。
ご不安な点等ございましたら是非、弊所までご相談ください。
(担当:菅原)