はじめに
令和4年度の税制改正等により、税務代理権限証書の様式が改正され、令和6年4月1日から新様式となります。
1.税務代理権限書とその意義
税務代理権限証書は、税理士が納税者に代わって申告手続き等を行う場合に、税務署に提出する必要のある書類です。
2.主な変更点
改正に伴う変更点は以下のとおりです。
〇「事務所の名称及び所在地」から「連絡先」が削除されました。
〇「調査の通知に関する同意」欄が細分化されまました。
これにより、税理士に対して調査の通知や終了の際の手続きに同意することを明示的に記載できるようになりました。
〇「税務代理の対象となる書類の受領に関する事項」が追加されました。
税理士が納税者の代理として書類を受領する際、具体的な書類名を記載できる欄が新たに設けられています。
これにより、納税者と税理士の双方がどの書類についての代理を行うかを明確にすることができます。
〇「委任状」の項目が追加されました。
納税証明書の受領や申告書・青色決算書の閲覧など、税理士が税務代理を行う範囲に含まれない行為を委任する場合、その内容を記載することで委任状として使えるようになります。
おわりに
普段見慣れない方も多いかもしれませんが、お手元の決算書等で確認してみてください。
(担当:岩崎)