はじめに
令和6年も2月に入り、確定申告の時期となりました。
青色決算申告書(収支内訳書)・所得税確定申告書の書式面について主な変更点をご紹介します。
1.書式の主な変更
(【参考】令和5年分所得税及び復興特別所得税の手引き(PDF/29,705KB))
①青色申告決算書(青色)・収支内訳書(白色)がインボイス制度に対応した様式に変更となり、
〇売上(収入)金額の明細 〇仕入金額の明細欄が追加されました。
登録番号又は法人番号を把握していれば記入し、記入した売上先・仕入先については所在地を省略できます。
②所得税確定申告書 第二表
〇配偶者や親族に関する事項
親族が国外居住の場合、国外居住者の欄に区分に応じて該当する番号を記載します。(手引きP20)
〇住民税・事業税に関する事項
所得税と住民税の課税方式を一致させる改正がなされたため、特定配当等・特定株式等譲渡所得の全部の申告不要欄が削除されました。
2.その他
①納税地の異動・変更がある場合、届出書の提出は必要なくなり、申告書に異動・変更後の納税地を記載すればよいこととなりました。
②マイナポータル連携による申告書の自動入力対象が拡大しました。詳しくは下記をご参照ください。
令和5年分の確定申告はマイナンバーカードとe-Taxでさらに便利に!|国税庁 (nta.go.jp)
③財産債務調書制度と国外財産調書制度の改正
その年の12月31日においてその価額の合計額が10億円以上の財産を有する居住者の方は提出義務があります。提出期限は6月30日となりました。
2023財産債務調書制度及び国外財産調書制度が改正されました|国税庁 (nta.go.jp)
おわりに
確定申告期間は1か月間です。
あっという間に過ぎてしまいますのでご準備はお早めに。
(担当:小野)