はじめに
今回は国税庁が毎年9月に公表している民間給与の統計調査を紹介します。
当該調査は民間の給与の実態を明らかにし、併せて、租税収入の見積り、租税負担の検討及び
税務行政運営等の基本資料とすることを目的としています。
1.1年を通じて勤務した給与所得者に関する主なデータ
以下の表は1年を通じて勤務した給与所得者に関する主な給与データを表します。
給与所得者は約5,000万人を推移しており、給与総額は220兆円を超えます。
また、納税者は全体の約85%で、納税額は10兆円前後を推移しております。
1人当たり平均給与は男性と女性で大きな差があり、正規と非正規でも大きな格差があります。
【1年を通じて勤務した給与所得者に関する主なデータ】
(出典:国税庁HP)
2.業種別の平均給与
以下の表は業種別の平均給与を表しております。上位3業種は毎年同じ業種が占めており、
電気・ガス・熱供給・水道業の令和元年における平均給与は800万円を超えます。
【業種別の平均給与】
(出典:国税庁HP)
おわりに
令和2年度は新型コロナの影響で当該データが悪化することが予想されますので、
来年の9月の公表データを注視したいと思います。
(担当:高瀬)