生前贈与を税理士に依頼する費用はいくら?費用に影響するポイントを解説

生前贈与を進める上で多くの方が気になるのが「税理士へ依頼するといくらかかるのか」という点です。生前贈与では、贈与税だけでなく、不動産取得税・登録免許税・司法書士費用など、状況に応じて複数の費用が発生します。また、財産の種類や贈与額、特例の適用、土地や非上場株式の評価の有無などによって、税理士費用は大きく変わります。本記事では、生前贈与に必要な費用の目安と、税理士報酬が変動するポイントを解説します。
目次
生前贈与に必要な費用

生前贈与にかかる主な費用を以下にまとめました。
費用項目 | 内容 | 目安金額 |
贈与税 |
| ケースにより異なる |
不動産取得税 |
| 不動産価格の約3% |
登録免許税 |
| 固定資産評価額の2% |
司法書士費用 |
| 約10万円〜(内容により増額) |
税理士費用 |
| 50,000〜15万円程度 |
生前贈与には、贈与税だけでなく不動産取得税・登録免許税・司法書士費用・税理士費用など、複数の費用が発生します。特に不動産の贈与は手続きが複雑になりやすく、専門家へ依頼するケースが一般的です。事前に必要なコストを把握しておくことで、贈与の計画がスムーズに進められます。
費用や手続きに不安がある方は「やさしい相続相談センター」が初回から丁寧にサポートいたしますのでぜひお気軽にご相談ください。
生前贈与を税理士に依頼する費用はいくら?
生前贈与を活用した相続税対策は、単なる贈与税申告とは異なり、長期的な資産移転計画や節税戦略の構築が必要になります。そのため、税理士へ依頼する際の費用も、対策内容の範囲や難易度によって変動します。
初回相談の費用目安
多くの税理士事務所では、生前贈与や相続税対策に関する初回相談を無料で実施しています。無料相談では、財産の種類・家族構成・贈与の目的などをヒアリングし、必要な申告や対策の方向性を提案してもらえます。
ただし、具体的な節税プランの立案や財産評価に進む場合は、別途料金が発生するのが一般的です。有料相談の場合は、1時間あたり5,000〜10,000円程度が相場です。初回相談の段階で「信頼して任せられる税理士か」を見極めることが、長期的な相続対策の成功につながります。
相続財産の総額に応じた費用相場
税理士報酬は、保有財産の0.5%〜1%程度が一般的です。そのため、財産規模が大きいほど費用も大きく変わります。また生前贈与を含む相続税対策の報酬は、相続財産の総額に応じて段階的に設定されるケースが一般的です。
- 財産総額1億円未満:10万〜20万円程度
- 財産総額1億円超:20万〜100万円以上
また、不動産・非上場株式・事業用資産など、専門的な評価が必要な財産を含む場合には、別途「評価料」が追加されることがあります。
税理士は節税効果や制度適用の可否を踏まえて最適なプランを提案してくれるため、費用以上のメリットが得られる可能性も十分あります。納得して依頼するためにも、事前の説明と見積もり確認は必ず行いましょう。
生前贈与を依頼する際の税理士費用に影響するポイント

生前贈与の税理士費用は、依頼内容や財産の種類によって大きく変動します。そのため、どのポイントが費用に影響するのかをあらかじめ把握しておくことが重要です。
贈与財産の種類
贈与された財産の種類に応じて、税理士が行う作業量が異なるため、費用も変動します。例えば、現金や預金の贈与であれば評価作業が不要なため、費用は抑えられる傾向があります。
一方、不動産・株式・美術品などの場合は、評価計算や資料収集が必要となり、申告内容も複雑です。以上のことから、報酬が高くなるケースが一般的です。特に土地や非上場株式は専門的な評価が求められるため、追加費用が発生しやすい項目です。
贈与財産の金額
贈与額が大きいほど、申告の正確性や税務リスクへの対応が必要となり、税理士費用も上がる傾向があります。税額が発生しないケースであれば50,000〜10万円程度が目安ですが、遺産総額が数百万〜数千万円規模になると評価作業が増えます。そのため、10万〜50万円以上となるケースも珍しくありません。
相続時精算課税制度の利用
相続時精算課税制度を利用した申告は、通常の贈与税申告とは手続きが大きく異なり、専門知識が必要です。提出書類も多く、適用判断も複雑なため、報酬が高めに設定されることが一般的です。
非課税制度の特例申請
教育資金や結婚・子育て資金の一括贈与など、非課税特例を適用する場合は、要件確認や書類準備に時間を要するため、税理士費用は増加します。特例には厳しい要件があるため、申告の誤りによって適用が認められないリスクを避けるためにも、専門家のサポートが望ましいです。
土地・非上場株式の評価
土地や非上場株式の評価は極めて専門性が高く、費用に影響しやすいです。土地評価では路線価、倍率、地形や権利関係の確認が必要となります。また非上場株式は財務諸表を基にした比準方式・純資産価額方式など専門的な計算を求められます。
これらの評価は時間と専門知識を要するため、現金贈与と比較すると10万円単位で費用が上乗せされるケースがあります。
生前贈与で税理士への初回相談で準備するもの
初回相談は無料かつ短時間で終わることが多く、準備不足だと十分な助言を受けられないことがあります。限られた時間で最大限の成果を得るために、次の資料を事前に揃えておきましょう。
- 家族構成が一目で分かる簡易家系図
- 預金残高が分かる最新の通帳記帳
- 保有している有価証券・生命保険の一覧
- 所有不動産のリスト(所在地・面積・現況など分かる範囲で)
- 生前贈与で「自分が最も実現したいこと」を簡潔にまとめたメモ
これらを準備することで、初対面の税理士にも状況や目的が正確に伝わり、質の高いアドバイスを受けやすくなります。また、事前準備から見える「家族への思い」や「本気度」は、税理士との信頼関係づくりにも大きく役立ちます。
「やさしい相続相談センター」では、生前贈与・不動産・相続税対策など、初めての方でも安心できる無料相談を実施しています。「何から準備すれば良い?」「自分のケースで贈与と相続どちらが有利?」といった疑問にも、経験豊富な税理士が丁寧にサポートします。
生前贈与を税理士に依頼する際のメリット

生前贈与を税理士に依頼する際のメリットをご紹介します。
税務の専門家だからこそ安心して任せられる
相続税が発生する可能性がある人は税理士に相談することで最も確実に対策できます。税理士は税務のプロであり、相続税・贈与税の計算、特例適用、財産評価まで総合的な判断が可能です。
特に不動産が多い場合や、相続人によって使える特例が異なるケースでは、節税効果に大きな差が出ます。また専門家の助言を受けながら長期的な計画を立てることで、二次相続まで見据えた最適な対策ができます。
財産の全体像を把握でき、必要な対策が明確になる
税理士と話すことで「自分の財産がどうなっているか」が明確になります。財産内容が整理されると、何を優先し、どの対策を進めるべきかが自然と見えてきます。
不動産の境界確認などは、後回しにすると相続時にトラブルの原因になるので要注意です。財産を理解しながら必要な専門家(税理士・土地家屋調査士など)と連携することで、円満な分配に向けた準備が進みます。
家族と話し合うきっかけが増え、円満な相続につながる
生前贈与を考えることは「家族全員で未来について話し合う」重要な機会になります。生前贈与は契約であり、家族間のコミュニケーションが必須です。
家族に対して「何をどう渡したいか」を共有することで、争いを未然に防ぎ、安心感を育てられます。その場で税理士のサポート体制を伝えておくと、家族全員が相続に対する理解を深め、将来の負担も軽減できます。
手続きの時間と労力を大幅に減らせる
贈与・相続の手続きは専門家に任せる方が圧倒的に効率的です。必要書類の取得、財産評価、税額計算など自力で行うには膨大な時間と専門知識が求められます。税理士に依頼すれば、ミスなくスムーズに進められ、精神的負担も大きく削減できます。
節税効果が大きく、費用以上のメリットが得られる
税理士の知識と経験によって相続税・贈与税の負担は大きく変わります。特例の適用可否、財産評価の方法など、判断ひとつで節税額が数十万〜数百万円変わることも珍しくありません。被相続人・相続人と税理士の信頼関係が築かれるほど、より細かな節税策が積み重ねられます。
正しい申告で税務調査のリスクを減らせる
相続税申告を税理士に任せることで税務調査のリスクを大幅に抑えられます。相続税の税務調査は発生率5〜9%ほどですが、簡易調査を含めると2割前後で、その8割以上で申告漏れが指摘されています。
名義預金や現金の隠し持ちなど、本人も忘れがちな項目が原因になることもあります。相続に強い税理士と準備を進めれば、申告漏れを未然に防ぎ、追徴税の心配も減らせます。
まとめ
生前贈与では、贈与税をはじめ、不動産取得税・登録免許税・司法書士費用・税理士費用など、財産の内容によって多様なコストがかかります。特に、不動産や非上場株式を含むケースでは評価作業が必要となり、税理士報酬も追加されやすいです。そのため、早い段階で費用の見通しを立てておくことが重要です。
また、生前贈与は単なる申告にとどまらず、将来の相続税対策を見据えた長期的な計画が求められます。税理士に相談すれば財産全体の整理、特例の適用判断、最適な節税プランの構築が可能になり、家族間のトラブル防止にもつながります。
生前贈与の進め方や費用に不安がある方は「やさしい相続相談センター」が初回から丁寧にサポートいたします。相続・贈与の専門家があなたのお悩みに真摯に寄り添いつつ、ご家庭にあったぴったりな相続対策を提案いたします。
相続税申告は『やさしい相続相談センター』にご相談ください。
相続税の申告手続きは初めての経験で不慣れなことも多くあると思います。
しかし適正な申告ができなければ、後日税務署の税務調査を受け、思いがけず資産を失うこともある大切な手続きです。
やさしい相続相談センターでは、お客様の資産をお守りする適切な申告をサポートさせていただきます。
初回相談は無料です。ぜひご相談ください。
また、金融機関や不動産関係者、葬儀関連企業、税理士・会計士の方からのご相談やサポートも行っております。
小谷野税理士法人の相続専門スタッフがお客様へのサービス向上のお手伝いをさせていただきます。
監修者

山口 美幸 小谷野税理士法人 パートナー税理士・センター長
96年大手監査法人入社、98年小谷野公認会計士事務所(小谷野税理士法人)入所。
【執筆実績】
「いまさら人に聞けない『事業承継対策』の実務」(共著、セルバ出版)他
【メッセージ】
亡くなった方の思い、ご家族の思いに寄り添って相続の手続きを進めていきます。税務申告以外の各種相続手続きも、ワンストップで終了するように優しく対応します。


