相続税の相談を税理士にするといくらかかる?依頼できる内容を解説

相続税の相談を税理士にするといくらかかる?依頼できる内容を解説

相続税の申告は財産の洗い出しや評価、特例の適用判断など多くの専門知識と手間を要するため、税理士に相談する方が多い手続きです。ただし、税理士へ依頼する場合の費用や依頼できるサポート内容は事務所によって異なります。本記事では、相続税の相談に税理士が必要なケースや依頼できる業務の範囲、費用相場、失敗しない税理士の選び方について解説します。相続に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

相続税の相談をする際に税理士は必要?

相続財産について税理士に相談

相続が発生した場合、相続人は相続税の申告と納税を行う必要があります。この場合、相続人自身が相続財産を計算し、自分で申告することも可能です。

ただし、相続税申告では「すべての財産・負債を漏れなく把握し、適切に評価すること」が求められます。不動産・預貯金・有価証券・生命保険・貸付金など、対象となる財産は多岐にわたり、評価方法も複雑です。そのため、正しく申告したつもりでも不備があり追加で税金を請求されるといったトラブルにつながるケースもあります。

税理士は、税務に関する専門知識をもとに、相続税の計算・財産評価・申告書作成までを任せられる専門家です。税理士に依頼することで、時間・労力・申告ミスのリスクを大幅に減らせます。

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税理士への相続相談料

相続税の計算をする夫婦

多くの税理士事務所では初回無料相談を実施しています。「相続税がかかるのか知りたい」「名義変更や生前贈与の手続きが不安」といった初期段階の悩みを相談するのにおすすめです。

無料相談では税理士との相性や説明の分かりやすさを確認できるため、依頼先を選ぶ際の判断材料にもなります。ただし無料相談だけですべての手続きが完了するわけではありません。相続税申告や書類作成など実務を依頼する場合は、別途費用がかかります。

もし単発で具体的なアドバイスを受けたい場合は、スポット相談や部分的な申告サポートを利用できます。費用は相談時間や内容によって異なりますが、1時間あたり10,000〜30,000円が相場となり、以下のような相談が多いです。

  • 相続税のかかる可能性の試算
  • 生前贈与と相続どちらが有利かの比較
  • 相続登記や名義変更に必要な書類の確認

「やさしい相続相談センター」では初回無料相談を実施し、状況に応じた最適な申告サポートを行っています。専門家があなたの状況を詳しくお伺いし、最も負担の少ない方法で相続を進めるための具体的なアドバイスをご提案します。

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相続税の税理士報酬の目安

相続税申告を税理士に依頼する場合、報酬相場は遺産総額の0.5~1.0%程度が一般的です。以前は税理士報酬規定が法律で定められていましたが、平成14年3月に廃止され、現在は各税理士事務所が自由に報酬を設定しています。そのため、同じ規模の遺産でも依頼する事務所によって費用が変わる点には注意が必要です。

遺産総額ごとの税理士報酬の目安は以下の通りです。

遺産総額

税理士報酬の相場

5,000万円

25万~75万円

6,000万円

30万~90万円

7,000万円

35万~105万円

8,000万円

40万~120万円

9,000万円

45万~135万円

1億円

50万~150万円

小谷野税理士法人の相続税申告の報酬は「遺産総額に応じた基本報酬 + 必要に応じた加算報酬」という、非常に分りやすい料金体系となっています。また、お見積りにも対応しているため、依頼前に費用を明確に把握できる点は安心です。

以下では、小谷野税理士法人の報酬目安をご紹介します。

遺産総額

基本報酬(税抜)

相場との比較

〜5,000万円

25万円

相場より低め

5,000万〜7,000万円

40万円

相場より低め〜平均

7,000万〜1億円

50万円

相場の下限水準

1億〜1.5億円

75万円

相場の平均程度

1.5億〜2億円

90万円

相場より低め

このように相場と比較しても良心的な価格帯となっており、特に5,000万円〜1億円規模の申告では相場の下限〜平均水準での対応が可能です。

相続税関連で税理士に依頼できる仕事内容

相続税申告書と贈与税申告書

以下では相続税関連で税理士に依頼できる8つの仕事内容について解説します。

相続税申告の作成・提出

相続税の申告は、相続開始の翌日から10ヵ月以内に行う必要があります。財産評価や書類の準備は非常に複雑で、相続人にとって大きな負担となる手続きです。 税理士に依頼すれば、財産評価・控除や特例の判断・申告書の作成・提出まで全て任せられるため、手続きミスによる追加徴税リスクも防げるでしょう。

銀行手続きなど相続事務の代行

相続では、銀行口座の名義変更や解約、必要書類の収集など多くの事務作業が発生します。

税理士はこれらの手続きをサポートできるため、仕事や家庭で忙しい相続人にとって 「手続きと申告をまとめて任せられる」 大きなメリットがあります。

セカンドオピニオンの提供

他の税理士に相談中でも、第三者の専門的な意見を依頼できます。財産評価や特例適用は税理士によって判断が異なる場合もあります。複数の視点から確認することで、より適切で納得度の高い相続税申告が可能になります。

相続税のシミュレーション

「相続税がどれくらいかかるのか不安」という場合に、現在の財産状況から将来の相続税額をシミュレーションしてもらえます。生前贈与や遺言など、必要な対策が知りたい方にもおすすめです。

生前対策の提案

税理士は家族構成や財産状況、希望に合わせて贈与・遺言・不動産対策などを組み合わせた最適な生前対策プランを提案できます。また将来の相続税額を具体的に試算した上で、いつ・何を・どの程度行うべきかを示してくれるため、無理のない対策を進められます。

遺言書の作成サポート

遺言書は「相続トラブルの予防」に効果的です。税理士は遺言書の作成相談から執行までをサポートし、意図したとおりに財産を引き継げる体制づくりをしてくれます。専門家が関わることで法的に無効となるリスクや内容の不備を防ぎ、安心して相続の準備ができるでしょう。

税務調査への立ち会いと対応サポート

相続税申告後、税務署から税務調査が入る可能性があります。税理士は事前準備から当日の立ち合い、調査官との対応まで行うため、精神的な負担やトラブルを大幅に軽減できるでしょう。

払いすぎた相続税の返還請求

申告後でも、5年以内であれば相続税が戻ってくる可能性があります。税理士は過去の申告内容を再確認し、還付の可能性がある場合は「更生の請求」を行います。そのため、払いすぎた税金がどのくらいあるか知りたい方や返還の手続きをサポートしてほしい方にもおすすめです。

相続は家族構成や財産状況ごとに大きく異なるため、まずは専門家に相談し、今の状況で何ができるのかを知ることが大切です。「やさしい相続相談センター」では初回相談を無料で実施しており、現在の状況に合わせた最適な対応方法をご提案します。相続に関する不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。

相続に強い税理士の選び方

相続税の相談先を決める際に確認したい、5つのチェックポイントを解説します。

相続税に強い税理士かどうか

はじめに確認したいのは「相続税の実務に精通した税理士であるかどうか」です。税理士にはそれぞれ得意分野があり、相続税は特に高度な知識が求められる分野です。そのため、相続案件の対応実績や、相続税申告の件数を具体的に確認すると安心でしょう。

事務所の場所やアクセスのしやすさ

相続税申告を依頼すると、申告完了までに複数回の面談が必要になることが一般的です。そのため、相続人が無理なく通える場所にある事務所を選ぶと、手続きがスムーズに進みます。

また最近は高齢の相続人がいる家庭などに配慮し、自宅への訪問に対応する税理士事務所も増えています。必要に応じて、訪問対応の可否や対応エリアも事前に確認しましょう。

弁護士・司法書士など他の専門家と連携できるか

相続は税金だけでなく、不動産登記・口座解約・遺産分割・二次相続など、幅広い手続きが必要になります。税理士が弁護士・司法書士・不動産の専門家などと連携していると、窓口を一本化でき、スムーズに手続きを進められます。ワンストップで相談できる体制があるかどうかは、相続人の負担を軽減する大きなポイントです。

税理士報酬の基準が分かりやすいか

相続税申告にかかる税理士報酬は、高額になることもあります。そのため、報酬の算定方法や加算項目などが明確に説明されているかどうかを確認しましょう。契約内容や料金が明確な税理士を選べば、納得感をもって手続きを進められます。

税務調査を見据えた申告ができるか

相続税の申告後、税務署から税務調査が入ることがあります。この可能性を踏まえて、申告段階から適切な対策ができる税理士かどうかは、重要なポイントです。

相続に強い税理士であれば過去の税務調査の経験やノウハウをもとに、調査リスクを事前に検討し、適切な説明資料を準備できます。疑問点が生じた際にもスムーズに対応してもらえるため、余計な追徴課税を防ぎやすいでしょう。

まとめ

相続税の申告は必ず税理士に依頼しなければならないわけではありません。しかし、財産評価や申告書作成には専門知識が必要であり、誤りによって追加の税金や税務調査につながるリスクもあります。相続に不安がある場合や、手続きに時間を割けない場合は税理士へ相談することが安心です。

税理士報酬は遺産総額に応じて変動し、一般的に0.5〜1.0%が目安とされています。相続に強い税理士を選ぶ際は、相続実績の豊富さ・専門家連携・料金の明確さなどを確認すると安心です。判断に迷う場合は、まず初回相談を活用し、状況に合ったサポートが受けられるか確かめましょう。

「やさしい相続相談センター」では、初回無料相談を実施し、相続人の状況に応じた最適な進め方をご提案しています。相続に関する不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。

複雑な相続手続き、すべてお任せください

戸籍収集から財産評価、遺産分割協議書の作成、税務申告までワンストップで代行。あなたは故人を偲ぶ時間に集中してください。

相続税申告は『やさしい相続相談センター』にご相談ください。

相続税の申告手続きは初めての経験で不慣れなことも多くあると思います。
しかし適正な申告ができなければ、後日税務署の税務調査を受け、思いがけず資産を失うこともある大切な手続きです。

やさしい相続相談センターでは、お客様の資産をお守りする適切な申告をサポートさせていただきます。
初回相談は無料です。ぜひご相談ください。

また、金融機関不動産関係者葬儀関連企業税理士・会計士の方からのご相談やサポートも行っております。
小谷野税理士法人の相続専門スタッフがお客様へのサービス向上のお手伝いをさせていただきます。

監修者

山口 美幸

山口 美幸 小谷野税理士法人 パートナー税理士・センター長

96年大手監査法人入社、98年小谷野公認会計士事務所(小谷野税理士法人)入所。

【執筆実績】
「いまさら人に聞けない『事業承継対策』の実務」(共著、セルバ出版)他

【メッセージ】
亡くなった方の思い、ご家族の思いに寄り添って相続の手続きを進めていきます。税務申告以外の各種相続手続きも、ワンストップで終了するように優しく対応します。