相続に強い税理士の探し方がわからない人必見!税理士を選ぶポイントを紹介
相続税申告は複雑でわかりにくい部分が多いため、税理士に依頼するのが一般的です。しかし「税理士の探し方がわからない」「どうやって税理士を選べば良いの?」とお悩みの人も多いでしょう。実際、税理士の探し方がわからないために、税理士選びに失敗してしまうケースが存在するのも事実です。
今回は税理士の探し方や、相続に強い税理士を選ぶためのポイントを解説します。
目次
税理士の探し方3選

はじめに、税理士を探す方法を3つ紹介します。
[方法その1]Webで検索する
税理士の最も一般的な探し方はWeb検索です。Web検索で税理士を探す方法は、さらに以下の3つに大別できます。
- 検索エンジンで「○○市 税理士」「●●(依頼内容) 税理士」等のキーワードを用いて検索する
- SNSでキーワードを用いて検索する
- 日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトを利用する
1の場合、例えば東京都で相続に強い税理士を探すのであれば、「東京都 相続 税理士」と検索するのが良いでしょう。オンラインでのやり取りを前提とする場合は「相続 税理士」のように、エリアを限定せずに検索するのもおすすめです。
近年はSNSで情報発信をする税理士も増えています。そのため2のように、SNSで検索するのも1つの手段です。SNSはカジュアルな発信が多いため、税理士の人柄を把握しやすいという特徴があります。
3の税理士情報検索サイトでは都道府県や取扱業務・業種等で細かく絞り込みができます。税理士登録をしていない悪徳業者が紛れている可能性がない点も安心です。
参考:税理士情報検索サイト
[方法その2]税理士の紹介サービスを利用する
誰かに相談しながら税理士を探したい場合、税理士の紹介サービスを利用するのがおすすめです。条件に合う税理士を絞り込めるだけでなく、各税理士の特徴や強みなども紹介してもらえます。
税理士の紹介サービスは相談者と税理士の契約が成立した場合に、税理士側がサービスに仲介手数料を支払う仕組みです。相談者側は無料で利用できます。
[方法その3]友人・知人から紹介してもらう
友人・知人から紹介してもらう方法もあります。
人から紹介してもらう最大のメリットは実際に利用した人の生の声を聞ける点です。税理士の性格、仕事の早さ、サービスを受けた中で良かった点・不満に感じた点など細かな情報を聞けます。
ただし、紹介者と自分のニーズが異なる場合、紹介された税理士が自分にとっては合わない可能性もあります。「信頼している人からの紹介だから」と無条件で契約するのではなく、自分のニーズと合致しているか十分に確認しましょう。
税理士の探し方がわからない人が陥りやすいミスとは
「税理士の探し方がわからない」と考える人は、税理士探しを誤った方法で進めてしまうケースも多いです。
以下では税理士の探し方がわからない人が陥りやすいミスを3つ紹介します。
税理士に対する希望条件を明確にしていない
税理士の探し方がわからない人は、そもそも税理士に対する希望条件を明確にしていないケースが多いです。
税理士に求める要素が不明瞭なため良し悪しを判断する基準がなく、「なんとなく良さそう」と曖昧な理由で税理士を決めてしまいます。結果として、後で「やっぱり合わない」「別の税理士にすれば良かった」と感じる可能性があります。
税理士の強みや専門分野を確認しない
税理士の強みや専門分野を確認せずに税理士を選んでしまい、結果として「税理士選びに失敗した」と感じるケースも多いです。特に、友人・知人から税理士を紹介された場合に多く起こります。
一口に税理士といっても、人によって強みや専門分野は異なります。例えば、法人の節税で高い評価を受けている税理士が、個人の節税対策も得意としているとは限りません。
特に相続税は専門性が高い上、税法の知識そのものだけでなく、実務に基づくノウハウも求められます。相続を専門とする税理士とそうでない税理士で、相続税額が全く異なる金額になることも珍しくありません。
税理士の強みや専門分野と依頼内容が合わなければ、納得のいくサービスを受けられない可能性が高いです。
税理士の人柄や相性を考慮しない
人柄や相性を考慮せずに税理士を選んだ結果、後で不満やストレスを抱える結果になるケースもみられます。
業務面での能力が高くても、苦手な税理士とは話したくないと思うのも当然です。やり取りを最小限に抑えようとした結果、十分な情報が伝わらず節税対策ができなくなり、必要以上の税額になってしまうケースもあります。
特に、相続はデリケートな話題であり、話すこと自体が辛いと感じる場面も多いでしょう。そのような中で苦手と感じる税理士とコミュニケーションをとるのは多大なストレスになる恐れがあります。
相続に強く自分に合う税理士を探す・選ぶためのポイント4点

相続に強く、自分のニーズにも合う税理士を探す・選ぶために押さえるべきポイントを4つ紹介します。
[ポイントその1]税理士に対する条件を明確にする
最も大切なのは税理士に対する条件を明確にすることです。ニーズの明確化によって税理士選びの基準が定まり、契約後にミスマッチが発覚するという事態を避けられます。
明確にするべき条件として以下の例が挙げられます。
- 対応可能な業務
依頼したい業務内容の対応が可能な税理士を選びましょう - エリア
オンラインでのやり取りが前提であればエリア面の考慮は不要です - 予算
- 料金体系が明瞭であるかは重要なポイントです
ただし、希望条件の数が多く内容が厳しい場合、すべてを満たす税理士を見つけるのが難しい恐れがあります。希望条件に優先順位をつけ、譲れない条件と妥協できる部分を分けることも大切です。
[ポイントその2]相続を専門・得意分野とする税理士を選ぶ
相続関連を依頼するのであれば、相続を専門・得意分野とする税理士を選びましょう。
「税理士の強みや専門分野を確認しない」で少し触れたように、相続税は専門性が高い分野です。相続税に詳しくない税理士では「財産評価や特例活用に詳しくないため節税対策ができない」「申告書の作成以外のサービスは対応していない」等、サービスの質が低い恐れがあります。
高品質で納得のいくサービスを受けられるよう、相続税に特化した税理士を選ぶことが大切です。
[ポイントその3]相続税申告の実績を確認する
相続税に詳しく豊富なノウハウをもつ税理士を選ぶためには、相続税申告の実績も確認するべきといえます。「○○が得意」「○○が専門」といった謳い文句は、実際の能力に関係なく利用できるのが事実です。
例えばこれから相続税申告に力を入れようと考える場合に「相続税が専門」と表現しても嘘ではありません。相続が得意・専門と謳っているものの、経験に基づくノウハウがないという税理士が存在する可能性もあるのです。
このような税理士を避けるため、相続税申告の実績を確認し、豊富な実績のある税理士を選ぶべきです。
[ポイントその4]事前のやり取りで人柄や相性を掴む
前章の通り、税理士の人柄や相性を考慮せずにいた結果、苦手なタイプの税理士を選んでしまうケースがあります。
相続税の適切な手続きや節税対策のためには十分なコミュニケーションが必須です。しかし、苦手意識をもっている税理士が相手の場合、やり取りを最小限に抑えようとしてしまうでしょう。結果としてコミュニケーション不足となり、必要以上に税額が多くなる恐れがあります。
とはいえ、人柄や相性は公式サイト等の情報からは判断できません。実際のコミュニケーションが必要です。
多くの税理士は無料の初回相談を受け付けています。また、見積もりおよび実際に契約するまでのやり取りも無料です。このような無料で行える事前のやり取りを通じて人柄や相性を掴み、その上で依頼する税理士を決めるべきといえます。
税理士の探し方・選び方にはポイントがある!自分に合う税理士を見つけよう

「税理士の探し方がわからない」という悩みをもつ人は、誤った方法で税理士探し・税理士選びをしてしまいがちです。ニーズや依頼内容に合わない税理士や苦手なタイプの税理士と契約してしまい、サービスに不満を感じるというケースは多くみられます。
特に相続税は専門性が高く、相続税に詳しい税理士でなければ質の高いサービスを提供するのは難しいです。また、相続はデリケートな話題のため、相性が悪い税理士が相手ではやり取りが苦痛となってしまう恐れもあります。
相続に強いのはもちろん、相性の面からも自分に合う税理士を選ぶため、ぜひ今回解説した内容を参考にしてください。
相続税申告は『やさしい相続相談センター』にご相談ください。
相続税の申告手続きは初めての経験で不慣れなことも多くあると思います。
しかし適正な申告ができなければ、後日税務署の税務調査を受け、思いがけず資産を失うこともある大切な手続きです。
やさしい相続相談センターでは、お客様の資産をお守りする適切な申告をサポートさせていただきます。
初回相談は無料です。ぜひご相談ください。
また、金融機関や不動産関係者、葬儀関連企業、税理士・会計士の方からのご相談やサポートも行っております。
小谷野税理士法人の相続専門スタッフがお客様へのサービス向上のお手伝いをさせていただきます。
監修者

山口 美幸 小谷野税理士法人 パートナー税理士・センター長
96年大手監査法人入社、98年小谷野公認会計士事務所(小谷野税理士法人)入所。
【執筆実績】
「いまさら人に聞けない『事業承継対策』の実務」(共著、セルバ出版)他
【メッセージ】
亡くなった方の思い、ご家族の思いに寄り添って相続の手続きを進めていきます。税務申告以外の各種相続手続きも、ワンストップで終了するように優しく対応します。